オープニングトーク 〜「コーチング」って・・・〜
少し前から「ライフコーチング」などの「●●コーチング」という職業になるためのオンライン講座みたいなものが流行っていますが、
「コーチング」講座って、何十万、百万円以上とかする講座が多いですよね。
マンツーマンで自分のためだけにコーチング技術を教えてくれるのであれば、安いものなのかもしれませんが。
目に見えないそういった類の自己啓発講座に何十万円も払う、ということに対して、
私は少々抵抗感があるのです。(いや、誰でもあるか)
生徒さんに役に立つ研修は受けたいけれど、
大切なのは「自分が経験したことから考え出した理論を、自分なりに咀嚼して伝える」ということだと思っていて。
だから今私は
単純に学校での教科学習に関わること以外に
「行動習慣変容のためのサポート」
もやっているんです。
自分が抑鬱状態から抜け出すために行った行動療法を根拠にしています。
なんと私は「自分で自分をコーチング」したんです。
その経験が、今のスクール運営に生きている気がします。
この「自分で自分に教える」という行動が、今までで一番自分にとって大きな経験だったんです。
ものすごく自分自身の内面に変化を感じたし、
話す言葉と、自分の頭の中で考えている言葉とがきちんと一致するようになりました。
ちょっと風変わりだけれど、
つまりは、心の中で自分を「先生」役と「生徒」役に分けて、
生徒役の”自分”を客観視する作業を意図的に行なったんですね😅
すると
自分が今大切にしたいと考えていることや、
自分が悩んでいること、
これからしたいことが
とてもはっきりと見えるようになったんです。
このことを応用して、
他者に対しても、
その方がどういった課題を抱えていて、
それがどんな背景や原因を持つ悩みで、
どうすれば解決に向かうのかを分析するということが
段階を追ってできるようになってきました。
これからもこの「行動習慣変容のためのサポート」はどんどん改善を重ねて、
たくさんの生徒さんが学習に積極的に迎えるように支援し続けていきたいと思います。
本題 元々の「自分自身の良さ」は変えずに、「習慣」を変える
自分が教員を辞めて、
最初に勤めた職場を短期で退職し、
その次の仕事もうまくいかずに、
どん底にいた頃。
自分は初めて、多分人生で初めて、
心底自分の選択を疑いました。
先生を辞めたことは間違いだったのか?
私が選んだ道は、だめだったのか?
つまり、自分自身をとことん疑ったんですよね。
これは自分のアイデンティティーを壊す作業だったので、
精神的なバランスが崩れました。
でもその時に、
それでも生きていたいし、幸せになりたいと考えた時に、
やりたいと思ったことは
「子どもたちに勉強を教えたい」
だったんです。
それは「学校で40人の前でしゃべりたい」ではなく、
「生き生きとした表情で学ぶ子どもたちと、小さな部屋で楽しく学びたい」というイメージでした。
このイメージはどうやら強いものだったらしく、
今自分はそのイメージ通りの生活を送っていますし、
好きなものづくりもお仕事になりそうな基盤ができつつあります。
どうしてこうなったのかというと、
私が多分
「自分を全肯定した」後に、
「自分の行動習慣を180度変えた」からだと思うんです。
「え?自分を肯定したのに、習慣自体を変えるって矛盾では?」と思うと思うんですけど、
違うんです。
少なくとも自分は違うと思います。
先日書いたnoteとも重なるんですけど、
「自分は自分でしかありえない」のに、
自分でないものになろう、自分の良さを殺して周りに合わせよう、
とするからおかしなことが起こる。
そうじゃなくて、
自分自身を形作るコアの部分は絶対に変わらないから、
そこは全部肯定するのが大事だと思うんです。
それを前提にして、
表面的な「行動」から変えていく。
そして、
できたことをどんどん自分で書き出して、
できたことを見つめていく習慣をつけていくんですね。
これは多分普段無意識にやっている人は、わざわざこんな作業をする必要などないと思いますが、
絶対にこの「全肯定からの行動変容トレーニング」が必要な人はいます。
そんな方々のために、
これからも努力していきたいと思います。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。