代表藤枝の教育観

「自分ではない誰か」になるのをやめたら、見えてくるもの

こんにちは〜!!10月23日月曜日の朝です。

意外と間をおかずにブログ更新できている藤枝です‼️

今日は私のメンターから学んだことをもとに、久しぶりに自分のスクール運営理念を書いてみたいと思います。

自分は世の中でたった一人。だからこそ、学ぶ。

今日の記事タイトルにあるように、

私は旧ブログの頃からずっと

「自分は自分である」

ということをことあるごとに書いてきました。

今日の話はこのことの深掘りです。

誤解されたくないので丁寧に定義すると、

いうまでもなくこれは、

「どうせ”自分は自分”でしかないんだし、努力したって変われない」

という意味ではないんです。

今の世の中、なぜか「ありのまま」という言葉だけが一人歩きしている。

まるで、”今の自分のままで努力しなくていいよ”と囁くように。

違う、と私はいつもその違和感に向かって叫んでいます。

「自分らしく、あるがままにいる」ためには、努力が必要です。

自分のことを深く理解しなければならないからです。

また、自らの得意分野を活かして生きていくのが「自分らしい生き方」だとしたら、

丁寧な事前準備と絶え間なく学び続ける習慣が必要不可欠だからです。

言い切りましたが、少なくとも私はそう思っている、というだけの話です。

このような生き方ができるようになった時の自分は「努力」を苦とは思わなくなっています。

それは、主体的で、未来を見据えて生きているからです。

体の疲労を感じることはあっても、やりたいくないことを無理やり耐え忍んでやる時とは感覚が違いますよ。

間違った「努力」をしている時には、体は重苦しく、頭も良く回っていません。

逆に、「今はこれをやるんだ!」と決められた時の自分は、今までの自分が嘘のように、毎日の学びに向かえるようになっていきます。

最初、学ぶ内容は5教科とは限らないかもしれません。大好きなものや興味のある分野を急に知りたくなるかもしれない。そうなったら、いずれ教科学習にも目が向いてきます。必要な知識は多いほどいいし、自分の好きなものを深く知るために必ず基本的な知識が必要な局面が出てくるからです。

ここまできたら、学ぶ場面で苦しみを感じることは少しずつなくなっていくと思います。

その時の授業や種々の課題への取り組みや宿題を家でやったりする行為は、苦行ではないはずなんです。苦しかったら、教材や授業の進め方や課題設定などがどこかずれている。だから、もう一度修正する必要があります。

行動を自分から選択しているから、わかることです。

先日、私の師匠が書いたnoteを読み、心から共感したのですが、

(※詳しくは、私の永遠の師匠わたなべさやこ先生のnote「フリースクールなのに学習支援が大切な理由」をご覧ください)

私たち教師が子どもたちにできることって、なんなんだろう?と考えた時、

自ら学び続ける学習者を育てることに尽きるのではないかと思うのです。

どんな形でもいいから、

「こんなことがしてみたい」

「今は心がおもむくままに、これを学びたい」

「あの国に行ってみたい」

「この実験をしてみたい」

不安や恐れ、強制からくる義務感ではなく、

自ら学びたいと感じそれを行動に移せる人。

そういう方を育んでいきたいと思っています。

なぜ今、改めて「努力」なの?

フリースクールの支援者が、

こんなことを語るのは変でしょうか?

いえ、「学校」という場所への違和感をしっかり感じ取り、

休むという選択をすることができたお子さんなら、

きっとわかると思うんです。

自分が心穏やかにいられる状況で、

心身が健康的で落ち着いていて、

適切な学習環境でなら、

学ぶことへの努力は誰もができるということを、です。

学校という場所におもむくことができないなら、

別の場所で自分が学ぶ環境と方法を整えればいい。

それを自ら考えて「学び方と学ぶ場所を選択する」、それだけだと思います。

もしもまだ、学習活動に向かう気力がまったく湧かないなら、

まずは自分の心身を整えることが先です。

しっかり休めているでしょうか?

家にいても心と体が休まっていないなら、休んでいることになりません。

心から落ち着いて過ごせる環境を作ってください。

また、「みんな学校に行っているのに、自分は・・・」と家にいる自分すら否定してしまう場合、誰かのサポートが必要です。その思考を一旦おいておき、まず今はしっかり休むことが必要なんだと納得して、初めてしっかり休養が取れます。家にいる=休む、ではないんです。

必要であれば、しっかりと自分の状態を落ち着けるための医療機関にかかってください。(精神科や心療内科など)

まずは「今なら何かできそう」という気力が湧くまで、適切な休養をとる。

そのあとで、しっかり学習環境を選んでください。

”今は勉強どころではない””ただ苦しくて、誰かに話を聞いてほしい””受け止めてほしい”

そんな中で、無理にフリースクールを探して、とにかく勉強しなきゃ・・・って動き出したりしないで。

それは「努力」ではありません。

努力とは、

自らを成長させるために、自分から選んでする行動です。

人生の豊かさを決める大切な行動です。

だから、

世の中の偏見や、

昭和的価値観を捨てきれない「努力と根性」で生きる周囲の方からのプレッシャーなどで、

休まなきゃいけない時に体を壊してまでやるのは「努力」とは似ているようで違う。

私はそう思います。

サポートを必要とする皆さんへ

もしも、頼れる相談機関やスクールの情報がほしい、という方がいたら、いつでもご連絡ください。

新潟市にお住まいの方は、「新潟市フリースクール等連携協議会」や「サニースマイル」さんなどの官民両方の様々なサポート情報団体があります。

どうぞ各団体のWebページをご覧ください。

自分以外のものになろうとするのをやめて、まずは今を受け止め休養しよう。そして、エネルギーが溜まったら、学び方を選ぼう。

今日は、学びに向かうために、

自分らしく生きるために、

まずは「自分の今」を受け止め、休養する大切さと、

学ぶ場所は自分で選ぶんだという思いを大切にしてほしい、

という内容について記事にしてみました。

少しでも、お役に立てますように。

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

また次の記事でお会いいたしましょ〜!

    • この記事を書いた人

    藤枝 陽

    1981年生まれ新潟市出身。新潟から世界へ羽ばたく自由な発想の子どもたちを育てたいと願い、新潟にオルタナティブ教育が可能な環境づくりをするために学んでいます。2024年9月1日より、一般社団法人スマイルストーリー様の支援を受け、新たな活動拠点を新潟市西区内野町の子ども食堂「さくら食堂」に移してさまざまな支援が必要な方に向けて地域支援活動を行っています。

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